日本団体は銀メダル! 審議で逆転 体操男子

(産経新聞)2012/7/31 3:13

 ロンドン五輪第4日(30日)8チームによる男子団体総合決勝は全6種目を終了し、予選5位で通過した日本は271・952で銀メダルを獲得した。終了直後、いったんは4位とされたが、内村航平(コナミ)のあん馬の演技で、C難度が競技後の審議で認められ、2位に浮上した。北京五輪王者・中国が275・997で連覇。地元英国が日本とわずか0・241差の271・711で銅メダルとなった。

 日本は1種目のつり輪で内村、田中佑典、山室光史(同)が15点台を並べる好スタートを切ったものの、2種目目の跳馬や5種目目の床での着地ミスが響いて得点を伸ばせなかった。最終種目のあん馬でも田中和仁(徳洲会)が落下するミスがあった。

 決勝は種目ごとに各チーム3人が演技した得点合計で争われた。日本は内村が全6種目に、田中和が4種目に、山室が負傷で2種目の出場に変更となり、田中佑と加藤凌平(順大)が3種目に出場した。




内村、団体銀に「正直4位でも2位でも同じ」

体操男子団体総合で銀メダルを獲得した(左から)加藤凌平、田中和仁、山室光史、田中佑典、内村航平=ノースグリニッジ・アリーナ(共同)

 ロンドン五輪第4日(30日)体操男子団体総合決勝。日本は一旦は4位と発表されたが、抗議が通り銀メダルを獲得した。金メダルは中国。銅メダルはイギリス。

 内村航平は「最初ボクの演技が終わった後に、電光掲示板に4位と表示されて。正直、何も言葉も出なかったですし、今まで何をやってきたんだろうなという気持ちがこみ上げてきた。結果はボクのあん馬が難度が取れて2位になったんですけど、正直4位でも2位でもあまり変わらなかったかなと思います。メダルは取れましたけど。後味の悪いチーム戦だったと思います」と複雑な表情。

 最後のあん馬で着地が乱れたのは「イギリスチームと(演技時間が)かぶっていたので、最後の選手が終わった歓声が少し気になってしまったというか。地元の波に少し飲まれた気がします」と苦笑い。

 「4年前と全く同じでしたね。4年前も銀メダルを見つめて、中国の金メダルをうらやましそうに見ていたのを思い出しました。すぐ気持ちは切り替わると思うので、個人総合、種目別といい形でつなげていきたいと思います」と個人戦での金メダル獲得を誓った。




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