機動戦士ガンダム 第08MS小隊






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特別編  ラスト・リゾート (動画はこちら

 物語

地球連邦軍パイロットシロー・アマダ少尉は東南アジア戦線に配属されることになったが、そこへ向かう途中に敵と遭遇し交戦、ジオン軍パイロット共々遭難してしまい、そのジオン軍パイロット アイナ・サハリンと生還のため協力することで彼女との間に交流が生まれる。

救助されたのち配属された東南アジア戦線では、アイナと敵味方と分かれて対峙することになる。初めのうちは彼を認めない小隊の仲間や上官に翻弄されながらも、いつしかそんな人たちを仲間として味方につけ、シローは戦場で一兵士として成長していく。



作品解説

『機動戦士ガンダム』とほぼ同時期を描いた外伝作品。他のガンダムシリーズと比べて、戦場の生々しさやリアリティを追求した描写が特徴的である。そこに、理想に燃える青年士官 シロー・アマダが主人公として登場することで、戦争の現実とかけ離れた彼の人物像が強烈な印象をもって対比されている。このためシローは劇中、軍務・倫理・色恋のはざまで迷走する。そこで主軸となるのは、戦場において敵兵同士が愛し合うという言うなれば戦場版『ロミオとジュリエット』である。このため、「リアル」なのは兵器のメカニック描写や戦闘のみであり、作品自体は中村雅俊の学園青春ドラマの戦場版を想定したとのことである。

結末が悲劇だったのかハッピーエンドだったのかについては、ぼかされたまま終わり、それを明らかにするのがエピローグスペシャルエピソード『ラスト・リゾート』である。また第3巻から映像特典として、一年戦争の出来事を紹介するミニストーリー『宇宙世紀余話』が収録されている。

サブキャラクターには『機動戦士ガンダム』でジオン公国軍の人物の声を担当していたベテラン声優が多くキャスティングされている。

本作は本来全12話完結の構想であり、監督は当初神田武幸であったが、製作途中に体調を崩し、第7話から飯田馬之介にバトンタッチする。ストーリーそのものは元々、神田が考えていた筋書きに沿っているが、1996年7月27日に神田が急逝したために、飯田ら残されたスタッフは生前神田が書き残していたメモやプロットを元に第11話までを完成させ、第12話ではなく特別編という形で『ラスト・リゾート』が製作された。本作がやや特殊な形態を取り、また第7話の発売まで1年近く開いているのはこうした事情による。本作は神田の遺作となった。







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